● 目的を整理しよう

何のためにリフォームをしたいのか、今住んでいる家にどんな不満・不都合があるのかを整理して、書き出してみましょう。

・キッチン
 収納が少ない、狭い、寒い、その他

・洗面台・浴室
 設備が古い、カビ、床の腐食、その他

・リビング
 床・クロス・天井の汚れ、結露、その他

・外装
 門扉・バルコニーなどの錆び、壁のひび・剥離、その他

リフォームの目的をはっきりさせて考えましょう。

 ・家族構成の変化に応じて、部屋数もしくはリビングを広さを考える。
 ・健康のためにも、湿気や結露、カビなどの対策を行う。
 ・高齢者に対応するため、段差の解消、手すりの設置をする。
 ・設備も古くなり、汚れの目立つ水廻りを改善する。

家族会議を開くなどして、それぞれに改善したいポイントを洗い出し、実際にどの部分をリフォームするかを絞り込んでいきます。その場合、第一希望、第二希望と優先順位をつけておくといいでしょう。

● 情報収集をする

リフォームの内容が決まったら、次は雑誌・書籍を参照したり、リフォーム専門店が開催するセミナーを訪れたりするなどして、リフォームに関する情報を集めましょう。情報を収集することによって、リフォームのイメージが具体化していきます。

● 予算設定をする

情報を集めたら、予算を立てて実際に行うリフォームを絞り込んでいきます。自己資金はどれだけあるのか、ローンを利用するかなど、あらかじめ頭に入れておきましょう。また、省エネ住宅へリフォームすることにより省エネ住宅ポイントを獲得する方法もあるので、一度調べておくといいですね。

● 一括見積もりをする

予算に応じてリフォームするポイントが決まったら、一括見積でこちらの要望と予算を伝えて、複数業者に同じ条件でそれぞれ見積金額を出してもらいましょう。伝える条件がバラバラだと、後ほど比較検討するときに正しい判断ができないため、同じ条件で出しましょう。

その際、「一式○○○円」という大まかなものではなくて、項目ごとに費用の明細を出してもらいましょう。

見積書が出揃ったら、比較検討を始めます。比較するときは、単純に金額の高い低いで決めないことが大切です。要望がどれだけ反映されているかもしっかりと確認しなければいけません。プロならではのプラスアルファも検討に重要な要素です。

見積書から、リフォームの完成を想像し、さらに自分たちの新しい暮らしをイメージします。自分たちの思い描いていたイメージとなるべく一致している見積書を出してきた業者を選ぶべきですね。

● 業者を選んで、打ち合わせをする

次に、業者についての情報も集めましょう。業者の営業所が近所にあるかどうかもチェックしておく必要があります。担当者との相性も重要なため、なるべく顔を合わせて打ち合わせを行うようにします。担当者との会話で違和感があれば、別の業者にしたほうがベターです。

また、経験者からの口コミも大切な情報源ですが、注意しなければいけないのは、『良い・悪い』は、その人の価値観によっても左右されるということです。情報を教えてくれた人と、自分の評価するポイントがズレていないか考える必要もあります。

「形のないものの契約をする」ということを忘れずに

失敗は、完成してから「こんなはずじゃなかった…」と思うことが大半です。リフォームは形のない商品で、契約する段階でまだ何も仕上がっていません。そこで発注者であるお客様と、受注者である業者の間にズレができてしまうことから、「こんなはずでは…」という失敗が起こってしまいます。
その失敗を起こさないために、上記のポイントに注意してリフォーム計画をしてみてください。少しでも成功への近道になるはずです。