某日の会議。

「藤岡君、ブログでアップできるお宅は無い？」

「･･････」

「1週間ほど前に、お引渡したお宅があります･･･」

「じゃあ、そこのお宅アップさせてもらおうよ」

「はい･･･」

ブログにアップするには、大きな問題があった。

何故なら、完成時の写真を撮ってなかったのだ。

会議の後、僕は天を仰いだ。

結局、答えは見つからず、その日の夕方僕は意を決して

お客様方に電話をした。

「ラックスリフォームの藤岡です。お世話になってます」

「お世話になります」

「あっ、奥様不具合とかないですか」

「はい。いまのところ無いですよ」

「そうですか、それは良かったです。

　ところで奥様、今日はお願いがあってお電話しました」

「はい、はい」

「弊社のホームページ内にブログがあって、そこに

　ブログとして写真を掲載させていただきたいのです」

「ブログ？うちの？それは、ちょっと主人に聞いてみないと私だけでは

判断が付きかねますわ」

「そうですよね。ご主人様によろしくお伝えください。それで、もうひとつ

写真を･･･完成した写真を一枚送っていただきたいのです。最高のアングルで

一枚、一枚をラインで送ってくださいませんか」

「分かりました。主人がOKでしたら、写真を一緒に送りますね」

迎えた翌日。

奥様からの着信。

僕は、大きく息を吸い込んだ

（スーハースーハーだったか、フーハーフーハーだったか

思い出せない）。

「はい、ラックスリフォームの藤岡です」

「藤岡さん？〇〇です。昨日のブログの件ですけども･･････」

「･･････はい」

「主人は、OKだそうです」

『ブラボー!!!!!!!!』

心の中でそう叫んだ気がする。

規模の大小に関わらず、リフォームにはいろんなドラマがある。

意地のぶつかり合いだったり、熱い男同士の友情だったり、

そこに新たに住む人たちの想いだったり、以前の思い出だったり･･･。

そんな交差する想いを紡ぐのが、リフォーム。

言い換えれば、ラックスリフォームという行為なんだと思う。

さて、来月からスタートするHTAEの準備に取り掛かろう。